通販物流サービスの選び方についての考察。2017年に運送会社が値上げをするという激震が走った通販物流業界。新たな通販物流サービスセンターの形についてお伝えします。

 

世の中には、通販の物流業務を代行する「通販物流サービス」を提供する会社があります。

これらを利用するタイミングやその背景、選ぶポイントと選ばれている通販物流会社6社をご紹介します。

通販会社が通販物流サービスを利用するタイミング

立ち上げの初期は、通販物流サイトを運営する各社が集客と仕入れに悩みます。

ある程度集客ができ、売上が上がってくると、次に悩むのが物流業務を含めた内部のオペレーションです。

通販事業は売り上げが伸びるときは飛躍的に伸びることがあります。

路面型の小さな構えのお店であれば、どんなに伸びても、物理的に上限がありますが、通販の場合はそのような制限がありませんので予想外の伸びを示す場合があります。

特に梱包、発送を含めた物流業務は途方にくれるような量になることがあります。

発送をこなせなければ大変なクレームになりますし、毎晩夜中までかかってなんとか発送をしても、今度はその期間売上増に必要な商品の仕入れや販促業務などのコア業務に手が回らなくなってしまいます。

実際に、予想外の大量の注文が入ったために出荷対応が追いつかず、クレームで閉店に追い込まれてしまった通販事業者は多いです

そういった事態を避けるためには、外注できる業務は外注するというのが重要になってきます。

売上増につれ飛躍的に増加する通販物流業務

多くのバックヤードの業務の中でも、通販物流は特に業務量が多く、通販事業の運営を圧迫します。

また業務の量だけではなく資材をとってみても、サイズの異なる数種類の箱や緩衝材などの備品を用意しなければならず、その金額も馬鹿になりません。

さらに、Amazonプライムの登場以来、あす楽、あすつくなど、大手はこぞって翌日配送サービスを全面に打ち出しており、これらに対応するためには受注後に即出荷できる体制を取らなくてはなりません。

これを自社スタッフのみで対応していくのは、かなり難しいでしょう。

1日の発送数が5個、10個であればなんの問題もありません。

メール対応やWEBサイトの制作といった業務の合間に対応しても十分に対応が可能です。

しかし、これが50個、100個となっていくと専属スタッフが必要になってきます。

毎日一定量の出荷であれば、専属スタッフを配置することも比較的容易です。

しかし、10個の日もあれば100個の日もある、となると専属スタッフを置くのは難しくなります。

・専属のスタッフは置けない
・発送は今日中にしないと翌日配送ができない

といった状態になってしまうことになります。

また発送量が増えるということは、同時に入庫も増え、さらに返品も増えることを意味します。

そうなった時の業務量というのは、ちょっと想像するのが難しいくらいになってきます。

通販物流会社の繁忙期の対応

通販物流業務でもっとも対応が難しいのは繁忙期と閑散期の差が激しい商材でしょう。

カニ、カーネーション、ランドセルを筆頭に、父の日、母の日、クリスマスなどの催事向け商材は閑散期と繁忙期の発送量が100倍以上違ってくるようなケースがあります。

しかも、これらの商材は原則的にお客様への納期厳守であり、不良品の交換対応をしている時間的余裕がありませんから、きわめて大量の商品を、希望日に、完全な形でお届けしなければなりません。

また、発送量が100倍違うということは、極端にいえば仕入れも100倍違うということになり、仕入れた商品を置いておく棚スペースも100倍になるということです。

もちろんそういった商材を取り扱っている通販事業者さんは、仕入先やメーカーからの直送対応をするなど工夫はなさっているでしょうが、それでも入出庫の量が飛躍的に増加することは間違いがありません。

これらを自社のみで対応するということは物理的に不可能に近いでしょう。

検討したい通販物流サービスの利用

自社のみでの対応が難しい場合、物流業務を外部に委託するのも有効な選択肢のひとつになります。

コスト面はもちろんのこと、煩雑な物流業務から解放されることで社内の人員を販促活動など他の業務に振り向けることが可能になります。

ここからは通販物流業者の選び方のポイントをお伝えします。

通販物流サービスを選ぶポイントとは?

さて、実際に外部への委託を考えた場合、通販物流業者の選定に迷うかもしれません。

では、なにを基準に選択したらよいのでしょうか?

一番最初に考えるのはコストでしょう。

通販物流業者は、配送そのものを自社で行うわけではありません。

配送は大手の宅配業者に委託するわけです。

宅配業者の運賃は大きく差がつくことはありませんので、送料部分はどこも大差が無いということになります。

価格の違いが出るのは倉庫業務の部分になります。

契約料金、保管料の坪単価、ピッキング料金、入庫料金など項目はかなり細かく分かれています。

パッと見ただけでは月額どれくらいの料金がかかるかわかりにくいので、自社の状況に合わせて試算してみる必要があるでしょう。

さて、では価格が安ければそれで良いのでしょうか。

これは必ずしもそうとはいえません。

例え価格が安くても、自社のニーズにマッチしたサービスが用意されていなければ委託する意味がありません。

例えばオリジナルのラッピングに対応をしているのか、指定の同梱物が入れられるのかなど自社のニーズを満たすサービスが展開されているのか、出店しているモールや自社のシステムの受注データー形式に対応をしているのか、翌日配送サービスへの対応はしているのか、土日の出荷は可能なのか、などです。

これらは顧客サービスに直結する部分ですので、ある意味コスト以上に重要な選択ポイントになります。

通販物流サービスを外部委託する際の注意点

最後に実際に業務を外部に委託する場合、どのような点に注意したら良いのでしょうか。

まず最初に注意すべき点は「自社の業務のどの工程を委託するのがもっとも効率的か」ということを事前に確実にシュミレーションしておくということです。

ある部分を切り離しても、結局細かな指示が必要になって、思っていたよりも効率化が図れなかった、というケースは実は結構あるケースです。

業務の流れをきちんと整理して、自社で行うべきこと、委託したほうが良いことを見極めてから選定をするようにしましょう。

次に大事なのは、現在だけでなく将来の経営計画も織り込んで選定する、ということです。

売上があがり出荷量が増えた時に、最初に選定した通販物流事業者では対応ができずに、新たに選定をし直す、ということになれば大変なコストと労力がかかります。

その他にも例えば支払いが20日締めの末日払いの通販物流事業者と契約したとします。

一般的な支払方法を採用している通販事業者であれば、お客様の入金よりも通販物流事業者への支払いが先に来てしまいます。

出荷量が少ない時はさほど問題になりません。しかし出荷量が20倍、30倍と膨れ上がった時にどうなるでしょうか。

そういったさまざまな角度から検証した上で最終的な委託先を決定するようにすると良いでしょう。

この他にもピッキングの品質(誤出荷率がどれくらいあるのか)や梱包の品質なども重要な項目にはなりますが、これらはなかなか事前に知ることができませんので、業界内の評判など、機会があるとき情報を収集するようにすると良いでしょう。

代表的な通販物流サービス会社

ではいくつか代表的な通販物流サービス会社をご紹介してみたいと思います。

通販物流ドットコム

通販物流ドットコムは、ECサイト商品やネット通販の発送代行サービスです。

物流量の増減や時間変更などに柔軟に対応してくれ、継続依頼率も高いようです。

リピロジ

リピロジは月額固定費のかからない従量課金制の発送代行サービスです。

また、最小出荷件数の条件もありません。

カート連携の対応が現時点ではあまり多くないようです。

ネットデポ

不良在庫の買取など、特殊なサービスが用意されています。

ギフト対応も指定のラッピングが可能など、特徴のあるサービスです。

コネクトロジ

スタートアップ時期に適した固定費0のプランの用意から越境ECまでと成長度合に応じたサービスが受けられます。

通販事業者のサポートとしては老舗の会社の運営で、物流以外のサービスも非常に手厚くなっています。

ECクリエーター

発送代行からWEB制作、商品撮影、受注処理などバックヤードの業務ほぼすべてに対応しています。

もちろん各サービス個別での依頼も可能で、主要なモール、カートシステムほぼすべてに対応をしています。

安いぜ宅配

名前の通り、価格的には群を抜いて安いです。

クロネコDM便、ネコポス、ゆうメールなどにも対応しているほか、梱包までは済ませて、あとの発送部分だけを依頼するコースなど特色のあるサービスを展開しています。

 

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